ポピュラーシンガーを目指して

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1965年ボビー・ヴィントンはアルバム"Sings for lonely nights"の制作にはいりました。
"Have you ever been lonely"(淋しかったかしら)はGeorge Brown-Peter DeRoseの作品。Garry Shermanの編曲でボビーは
優美なヴォーカルを聞かせます。3月4日の録音。
https://www.youtube.com/watch?v=oCErLEGQFes

"Saturday night"はSammy Cahn-Jule Styneの作品。1945年Frank Sinatra盤がヒットしました。ボビーは名アレンジャーMarty Manning
の編曲でじっくり歌います。3月12日の録音。
https://www.youtube.com/watch?v=jLUkxzpYlh8

”So many lonely girls"はLee Morris-Bobby Vintonの作品。編曲はCharles Calello。3月12日の録音。
https://www.youtube.com/watch?v=rWLrccmRn_o

”All alone am I"(淋しくって)はA. Altman-M. Hadjidakis-G. loannidisの作品。Brenda Lee盤が1962年全米3位を記録。
編曲はGarry Sherman。3月4日の録音。
https://www.youtube.com/watch?v=avxtvxNMrUM

”Oh how I miss you tonight"(淋しき今宵)はBenny Davis-Joe Burke-Mark Fischerの1925年の作品。Nat King Coleなども
録音していますがボビーはGarry Shermanの編曲で歌います。3月9日の録音。

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このアルバムは日本でも"Night life"を"Mr.lonely"に入れ替えて発売されましたが、日本盤と米盤ではジャケットが異なり
日本盤のジャケット写真はアメリカではこれまで使用された形跡がありません。
"Hello loneliness"はRobert Aleenの作品。Ray Ellisの編曲で3月16日の録音です。

https://www.youtube.com/watch?v=Zba_GI3k4Rk

その他, Hugo Winterhalter, Alan Lorber, Stan Applebaumなどの名アレンジャーの指揮でストリングスを加えたオーケストラの
伴奏で心地よさそうに歌っていますがチャートでの最高位は116位と今一つふるいませんでした。1曲1曲の出来は悪くないのですが
全体的に同じようなムードの曲が多く、やや退屈な印象を与えてしまう感を否めません。勿論「ロング・ロンリー・ナイト」
「ロンリー」といったヒット作も収録されていますがTOP10にはいるような大ヒットではなく
歌のうまさは発揮されていますが、聞き手を圧倒するような迫力はありません。

1965年6月2日ボビーは女優Jean Harlowの伝記映画「ハーロー」の主題歌"Lonely girl"をRobert Merseyの編曲で録音しますがチャートでの成績
は61位どまりでした。Jay Livingstone-Neal Hefti-Ray Evansの作品でこの映画に使用された"Girl Talk"とともにスタンダード
として残りTony Bennett, Peter Neroなどが録音しています。
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https://www.youtube.com/watch?v=2_kGaSj0hUQ
映画「ハーロー」はこの時期2種の作品が製作された。
harlow.jpg ボビーはCarroll Baker主演、Neal Heftiが音楽を担当した作品でエンド・クレジットでその歌声が流れますがサウンドトラックでは別のバージョンが使用されています。

https://www.youtube.com/watch?v=e4BkeN174JY
映画のサウンドトラック盤はColumbia RecordsよりLPでもCDでもリリースされていますが、どちらにもボビーのヴォーカル・バージョン
は収録されていません。混同されるのはNelson Riddleが音楽を担当した映画でボビーはこちらには関係していません。
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 Epic Recordsはこの時期、「ロンリー・ガール」を中心とした映画の主題歌で構成するアルバムの制作を企画し5月26日から
6月14日にかけて「世界一周」「ゴールド・フィンガー」「夏の日の恋」など12曲を録音し"Drive-in movie time"を同年秋に
発売しました。
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 好選曲でイギリスや日本をはじめ、世界各国でも発売されたものの、バラードでは持ち味を発揮していたものの「モア」や「チム・
 チム・チェリー」など編曲のミスもありアメリカでもアルバム・チャートにチャート・インせずボビーをポピュラー・ヴォーカリスト
 として売り出そうとした会社の思惑は、はずれて一時の勢いは失速します。
 "Dear heart"は同名の映画のテーマ曲でJay Livingstone-Henry Mancini-Ray Evansの作品で録音は1965年5月26日。米盤ではアルバム
の最後に収録されています。

https://www.youtube.com/watch?v=xpEoGFfNT7Q

 "If i should lose your love"(恋がなければ)は自作曲。シングル「ロンリー・ガール」のB面に収録された作品です。
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https://www.youtube.com/watch?v=Vkc1aJyoUNg
こうして「ミスター・ロンリー」から4作続いた「ロンリー」作品の時代は終焉しボビーはクラブ出演に重点を移しステージでの
名声を徐々に高めていったのです。
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Bobby Vinton Sings For Lonely Nights - Bobby Vinton
Bobby Vinton Sings For Lonely Nights - Bobby Vinton




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