奇跡的な復活: 愛のメロディー


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 Epic Recordsを退社し、失意のボビーでしたがヒット曲が必要と感じていました。母親からの「ポーランド系アメリカ人のための曲を書きなさい。」というアドバイスを受けラスベガスで聞いた"Herzen haben keine Fenster ("Hearts have no windows") by Elfi Graf"という東ドイツの作品でドイツとオーストリアでヒットした作品を思い出したのです。
https://www.youtube.com/watch?v=NdCsD_LDOks

ボビーはこの作品に英語と一部ポーランドの歌詞をつけ"My melody of love"(愛のメロディー)として完成させました。
英国では一足先にPeters & Leeという男女のduoが"Don't stay away too long"(一人にしないで)というタイトルで大ヒット
していたが、アメリカではマイナー・ヒットどまりでした。

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Peters & Lee "Don't stay away too long"
https://www.youtube.com/watch?v=v6S0DWzds0w

レコードは自費制作で、ボビーはデモ・テープを大手レコード会社7社に送付するも回答はなかった。古巣Epicにも送られ
問い合わせにも「Polish jokeか?」と相手にされず、困り果てて居たボビーにエージェントのアル・ガリコは「ABC Recordsへ」
と提案し、会社の社長、Jay Laskerと面会したボビーはその場で社長から「ゴールド・ディスクを目指す。」という返答をえて
1974年8月ABC Recordsと契約が成立した。
「愛のメロディー」の正式なレコーディングは1974年8月。制作にBob Morgan, 編曲にAl Cappsを迎え同年夏A&Mスタジオ
でおこなわれた。

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https://www.youtube.com/watch?v=J8o7HIEI27Q&t=16s
 B面には自作の"I'll be loving you"を録音。
https://www.youtube.com/watch?v=xWXX_rEIs0Y
同時に予備に"Dick & Jane"も録音。編曲はAl Capps
https://www.youtube.com/watch?v=Mt-99Qu-tXc
シングルは8月末にリリースされ数週間動きがなく心配されましたが、詩にポーランド語使ったことが結果的に評価され
その後、順調にチャートを上昇し11月末には全米3位(Record Worldでは全米1位)まで上昇し
ゴールドディスクを獲得した。歌詞にポーランドを使用してこともありポーランド系アメリカ人からの支持をうけ
新しいファン層も獲得。以降"Polish prince"と呼ばれるようになり、この作品はポーランド系アメリカ人のテーマ曲
となった。11月に発売されたアルバムは最高位16位を記録。これもゴールド・ディスクを獲得した。

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アルバムには"I honestly love you"(愛の告白)Olivia Newton-Johnのヒット曲。編曲はAl Capps

https://www.youtube.com/watch?v=XIy1OBsEDn4

"Never ending song of love"(愛の歌は永遠に)New Seekersのヒット曲。編曲はJoe Reisman


https://www.youtube.com/watch?v=xy5Nnb71Eyg

”Most beautiful girl”(朝焼けの少女)Charlie Richのヒット曲。

https://www.youtube.com/watch?v=UiXbFy5fCrA

"My gypsy love"は自作曲。編曲はAl Capps。

https://www.youtube.com/watch?v=4oi_Fga1sUQ

 この他Al Martinoの"Here in my heart",アカデミー主題歌賞受賞曲"You'll never know",
映画「ペイパーチェイス」テーマ曲"I want to spend my life with you"など全11曲が収録されています。
ボビーは丁寧な歌唱を聞かせますが、Epic在籍時と比較するとポルカ、ポーランドに対する意識が感じられます。

古巣Epicもこの機にAlbum"With love"をリリースし最高位109位を記録します。

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「涙のくちづけ」「君待つ心」が疑似ステレオで収録されているのが不可思議ですし何故か"But I do"(そよ風の恋)
が未収録でB面の"When you love"(愛する時)が入っています。
貴重なのは"Seasons in the sun"(そよ風のバラード)で制作がJimmy Wisnerとなっており録音は1971年ごろと推測
されますが、Terry Jacks盤は1974年にヒットしていますので、それ以前に録音されていた可能性が高く謎が残ります。

https://www.youtube.com/watch?v=JsFbK0cKrMs
どちらかと言うと寄せ集めのような内容ですが、"Hurt""I love you the ay you are"などはじめてアルバムに収録
されています。
 CBSの通信販売部門であるColumbia Houseからは1973-74年にかけて次の3種のアルバムがリリースされています。

 Bobby Vinton Treasury 6枚組(Epic音源)
 Many moods of Bobby V of Bobby Vinton: Colorful & lonely(2LP set)
Many moods of Bobby Vinton: In love

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12月9日には永年の念願がかないNew YorkのCarnegie Hallに出演し、コンサートは満席、ショウも上々の内容で翌朝の新聞
でも賛辞の記事が掲載された。


New York, Times Squareの電光掲示板には"Polish power"と表示され、社会的にも"Polish pride"という言葉が認知されるほどの
全米でのブームのような現象の中、ボビーは1年前とは正反対の追い風をうけて新しい年に臨むことになったのです。

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 ラスベガスでは契約していたFlamingo Hotelとの契約が延長されず心配されましたが、Riviera Hotelとの契約が成立し
エンターテイナーとして大人向きの歌手としての活動がはじまります。






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